ママに多い潜在看護師とは

ママに多い潜在看護師とは?

潜在看護師とは、看護師の資格を有しておりながら、現在は看護職に就いていない看護師のことをいいます。潜在看護師の数は厚労省の調べではおよそ60万人にのぼるといわれれます。そのうちの約10%にあたる約6万人が看護現場に復帰できれば、現在の看護師不足は解消するといわれます。

 

潜在看護師は、諸事情によって仕事をしていない場合と、他の仕事に就いている場合とで大きく2つのパターンがあります。仕事をしていない潜在看護師の多くは、結婚・出産を機に看護現場を退いた方が多く、潜在看護師にはママが多いのが現状です。

 

潜在看護師が職場復帰できない理由

 

実は潜在看護師に行ったあるアンケートでは、およそ8割の方が看護現場への復帰を望んでいるという調査結果が出ています。にもかかわらず潜在看護師の数が一向に減らないのは、次のような不安が潜在看護師にあるからです。

 

  • 育児・家庭と仕事の両立が難しい。
  • 例え子供が幼稚園・保育園に行くほど大きくなったとしても、やはり常勤で働くことは難しいと思ってしまいます。日勤専従だったとしても、残業があれば子供を迎えに行くことができませんし、子供の体調が悪くなったりしても途中で仕事を抜けることができません。
    子供が小学生くらいになれば常勤も可能ですが、そこまでブランクが長くなると今度は現場に馴染めるかどうかが不安になり、結局他の仕事に就いてしまうママ看護師も多いのです。

     

  • 今の看護医療の技術・知識についていけるか不安。
  • 現代の医療技術は日々進歩しており、それに応じて看護対応も日々変化しています。その変化の速さは現場で働いていたみなさんが一番ご存じだと思います。それゆえに、現場復帰をしても今の現場技術についていける不安で、復帰をとどまってしまう方が多いのです。

 

ママ看護師としての復帰を目指す場合、上記の両方に当てはまる場合もあるでしょう。子供は自分の命を犠牲にしても守りたい存在ですので、子供を悲しませる可能性がある状態では、現場復帰を躊躇する気持ちは痛いほどわかります。

 

病院などの医療機関や地方自治体も、このままの体制では看護師不足を解消することができず、最悪の場合、医療事故を起こしかねない状況に非常に危機感を感じています。そこで、復職支援セミナーを実施したり、日勤アルバイト枠での看護師採用を行うなどして、潜在看護師の復職を促進する動きをするようになりました。

 

復職支援セミナーにはママ看護師仲間がいっぱい!

 

育児期間によって生じたブランクに不安があるのなら、復職支援セミナーに参加してみるのもオススメです。復職支援セミナーとは、復職を希望する看護師をバックアップする目的で開催されるセミナーです。現役の看護師・医師らが、最新の看護技術や、薬品・機器の使い方を説明したりして、潜在看護師の現場復帰への抵抗を軽減しようとするものです。復職支援セミナーには、採用活動を行う医療機関、地方自治体、看護師転職サイトが行うものがあります。

 

正直、数回の復職支援セミナーへの参加で最新の看護技術が身につくほど、看護の現場は甘くはありません。しかし、短時間であっても医療器具等に触れることによって昔の感は取り戻しやすくなりますし、なにより精神的な不安というものが軽減されるでしょう。
復職支援セミナーの参加者の中には、育児をしながら仕事をするママ看護師を目指す方達も多数いらっしゃいます。同じ境遇の看護師と交流ができるだけでも心強さが得られます。

 

看護師転職サイトでママ看護師の仲間入り

 

育児をしながら看護師として働こうとする場合、最も気になるのが勤務環境ですよね。残業はどれくらいあるか、日勤専従で働けるのか、託児所は併設されているのか。しかし、それらを育児と並行して自力で調べることは多大なる労力を要します。そんな時は看護師転職サイトに相談してみるとよいでしょう。
看護師転職サイトには多数の求人情報が登録されており、エージェントに相談すれば、あなたの希望条件に合致した求人を探して提案してくれます。最近では看護師の働き方も多様化してきており、週1日からでも働けるアルバイト求人や残業が少ない求人なども見つけることは十分可能です。

 

看護師転職サイトを有効活用して、ストレスなくママ看護師として働けるようになりましょう!